こんばんは「しん三等兵」です
関東でも雪が降りましたね
迷惑な限りです・・・
雪が降って喜ぶのは犬と子供だけ
プラモ製作に関連付けて言えば、湿度が多い悪天候時は塗装に向かないとされています
そんなわけで、現在製作作業が滞っています
具体的には、中研ぎ作業後のクリアが塗布できない状況です
べ・・・別にサボってるわけじゃないんだからね!?
ですので、今回は塗料の種類について解説することにします
さて、ただ組むだけの初心者プラモ脱出の第一歩が塗装
そして塗装と言えば塗料です
一言に塗料と言っても本当に色々な種類があります
塗料の分類方法としては主に溶剤の種類と色でそれぞれ大別できます
ではまず溶剤から
とりあえず手持ちの黒を集めました
左からアクリル塗料、水性アクリル塗料、エナメル塗料です
(このほかにもウレタン塗料などがありますが、手持ちにありませんでした・・・)
この三本ですが、同じ方法で塗布した場合、大体同じ色に仕上がります
ですが、
それぞれの塗料に特徴があり、塗装方法や塗装箇所の状態・状況に応じて使い分けるのが一般的です
では、それぞれの特徴を
①アクリル塗料
とにかく乾くのが早いです。エアブラシで塗装した場合、噴き付けた場合、その瞬間から乾燥が始まります(乾燥速度が速いのは一長一短です)
塗膜は硬めで乗りが良く、研ぎなどの塗膜をいじめるような作業にもある程度耐えます
発色も良いです
絶対的な短所としては、とにかく臭く人体に有害です(刺激臭)
塗装の際には吸引を防ぐ為にマスクなおの装備が必須です
乾燥速度の速さから、エアブラシ塗装に最も向いた塗料です
②水性アクリル塗料
アクリル塗料の有害性と臭いを解決するべく生まれたのが水性アクリルです
臭いはアクリルに比べて大分マイルドです
有害性は・・・全くの無害ではありませんがこちらもマイルドに
最大の利点は乾く前であれば水で洗い流すことが可能な事です
ただし、アクリルに比べて乾燥が遅く、塗膜も決して硬くはありません
③エナメル塗料
発色は三種類のうちダントツで一番です(しん三等兵調べ)
臭いはアクリルほどではありませんがそこそこ強いです(石油臭)
塗膜は非常に弱いです
最大の特徴は乾燥に必要な時間がべらぼうに長いことです
それによって、ムラになりにくいので筆塗りに適した塗料です
それぞれの塗料には専用の溶剤があります
適正濃度・好みの濃度・状況に適した濃度に希釈するのが一般的です(このあたりは経験で学ぶしかありませんが・・・)
次は色による分類
とりあえず、エナメル塗料の青系を集めてみました
青だけで6種類
それぞれ違う色合い、仕上がりになります
では、色毎の種類を説明していきます
①ソリッドカラー
特別な色でない塗料のことをソリッドカラーと言います
具体的な定義としては「メタリックではない」「半透明ではない」こと
基本色の多くはソリッドカラーで、一番お世話になることの多い色です
仕上がりによって「光沢(グロス)」「半光沢(セミグロス)」「つや消し(マット)」があります
実物やイメージの質感に合わせて使い分けます
②メタルカラー
厳密にはソリッドカラーの一種です。仕上がりが金属のように独特の光沢を持ちます
勘違いされがちですが、メタルカラーとメタリックカラーは別物です(後述します)
車のプラモデルを使っていると細かい部品なんかによく登場します(クロームシルバーやフラットアリなど・・・)
③クリアカラー
半透明塗料です。塗ったときに下地が透けます。クリアパーツに塗った場合はうっすら色の乗った状態で向こうで透けて見えます(サングラスを想像してもらえると・・・)
用途としては、車のウインカー(クリアオレンジ)、テールランプ(クリアレッド)、窓ガラスのスモーク(スモーク)などがあります
特殊な使い方としては、キャンディカラーなんかがあります(特殊塗装法)
性質上、塗り重ねていくと極端に色合いが変わります。重ねるほどに暗くなります(要注意)
④メタリックカラー
クリアカラーにメタリックフレーク(金属粉)が添加されている塗料です
仕上がりは独特の光沢と、メタリックフレークのラメが得られます
(メタルカラーはあくまでも金属のような光沢が得られるだけで、ラメは入っていません)
ただし、メタリックフレークのせいで筆ムラになりやすいため、筆で塗ることが困難で、エアブラシによる塗装が一般的です
クリアカラーがベースになっているため、意外に下地の影響を受けやすいのも特徴です。(メタリックを強調したい場合、黒を下地に塗装すると綺麗な輝きに仕上がります)
⑤パールカラー
クリアカラーにパールフレークが添加された塗料です
写真の左がパールグリーン、右がメタリックグリーンです
パールグリーンは一見、真っ白な塗料に見えますが、フレークに光が当たると緑に見えます
パールとメタリックの違いは、フレークの発色によります
メタリックはフレーク自体はシルバーでクリアカラーによって色づけされていますが、パールカラーはフレーク自体が発色しています
仕上がり写真、左がメタリックグリーン、右がパールグリーンです(どちらも下地は黒)
フレークが添加された同系統の塗料でも質感は全く変わります
また、パールカラーはメタリックと違い、全くの透明のクリアにフレークが添加されているため、下地の影響をもろに受けます(逆に、下地色とパール色で表現の幅が無限に広がると言うような見方もできます)
ただしメタリック同様、フレークのせいで筆ムラになりやすいため、筆で塗ることがほぼ不可能で、エアブラシによる塗装が大前提です
大体こんな感じに分類されます
ほかにも偏光塗料(マジョーラ)、蓄光塗料(夜光塗料)、メッキ調塗料などなど変り種もあります
そのうちそういった塗料にもチャレンジしてみたいものです
今回の、Red Bull Racing Renault RB6も特殊塗装としてパール塗料を用いています
表現の幅を広げるためにも、今後も塗料と塗装の研究を続けていきます